いきものがかりのボーカル吉岡聖恵は、ここ最近のバンドボーカルから比べると、非常に歌がうまいと思う。僕は女性ボーカルの歌声を表現するときに、よく「身が詰まってる」っていう表現をするんだけど、彼女の歌声はまさにそれ。いわゆる「空洞感」の無い声質だ。適度な透明感を示しつつ、スカスカにならない。なんて言うか、高低域だけでなく、中域が本当に豊かに出てるそのボーカルは、やっぱり、「身の詰まったボーカル」なんですよ。そして、安定したピッチ。「安心感」という意味では、近年でもトップクラスの質です。
けどこのバンド、そんな彼女のボーカルの良さを50パーセントも引き出していない。あれだけ素晴らしい安定感を誇っているボーカルだが、唯一の難点が、曲調に応じたバリーエーションの少なさ。「ブルーバード」「帰りたくなったよ」はこの上なくハマるが、「気まぐれロマンティック」に代表されるポップ&アッパー系だと、あまりにも違和感が残る。なんでだ?
そう、「コイスルオトメ」でも同じ違和感を私は感じた。結論から言うと、吉岡聖恵のボーカルは、「乙女チックな歌詞やアッパーソング」に圧倒的に「向かない」のである。恋する乙女の心情に、どうも彼女のハキハキとした歌い回しがしっくりこないのだ。今に始まったことではないけれど。
なんでこんなこと書くかというと、今作のバックグラウンドのアレンジ自体が、前作に比べて格段にレベルアップし、音楽的な引き出しが増えているのがよくわかるからだ。だからこそ、吉岡のバリエーションの少ない安定した声が、アルバム内で目まぐるしく変化する楽曲のバリエーションについていけていないのが、「違和感」として聞こえている。とにかく、今回確信したのは、「吉岡聖恵は、昭和歌謡の世界だったらNo.1になれる」ということだ。
しかし、これがバンドの「欠点」ではないところが面白い。これはこれで「いきものがかりサウンド」として確立してる雰囲気が、既に完成されている。「違和感」すら「味」である。これは、しっかりとしたサウンドメイキング、そして何より技術の高いボーカルが、本来「欠点」である部分を「味」にしているのだ。
若いのに、大したもんだ。
(褒めてないんだか褒めてるんだかわかりませんね)
12月になってから聴いたアルバム。
もう、もの凄く元気をもらいました。
これ以上ないくらいの元気をもらいました。
エネルギーをどんどん注入してくれるアルバムです。
少し前ライフアルバムを聞いてからすぐ探しましたがもう初回なかったです。中古もほとんどなかった。こんなに人気あるとは知らなかった。2枚とも満足です。2つともボーナストラックで、1番やって欲しい曲をアコースティックバージョンで入っていて嬉しいです。ぜひ続けて欲しいです。途中男性中心の曲があり、ヴォーカルの人が強く高い声なので、男性の低い声が休みになりちょうどいいと思いました。僕はいきものがかりというバンド名が嫌で聞かなかったのですが、名前で聞いてない人も聞いてみて欲しいです。
こんなに入ってSEAMOが楽しめるなんて、最高の一枚ですね。