この第4集で私好みは「持参金」「看板の一(ピン)」「高津の富」「坊主茶屋」「池田の猪買い」。花嫁よりも「持参金」が大事な男、「看板の一」を真似て大失敗する男、大法螺からなけなしの金で「高津の富」を買う男、女郎を「坊主」にして逃げてしまう男、「池田」に行くまでが大変な男。共通点を挙げればいずれも主人公が能天気なところでしょうか。
米朝さんは能天気な主人公を巧みに演じ分け大いに笑わせながら、大事なところはきちんと古格を守っているのだと思います。
さらにこの第4集は「らくだ」「質屋蔵」「菊江佛壇」といった大ネタが収録されています。「らくだ」「質屋蔵」は江戸落語の印象が強いのですが、上方ネタだったのですね。これに対し「菊江佛壇」は江戸に移すとちょっと雰囲気が壊れそうです。事実、誰も移していないどころか、上方でも演れる人はもう他にいないでしょう。
「菊江佛壇」は山崎豊子の小説「ぼんち」の世界だ。そんなことを思いつつ、この第4集を繰り返し聴いている私です。
この第3集で私好みは「口入屋」「不動坊」「饅頭こわい」。筋立てが面白く、笑いの中に昔の大阪の商家や裏長屋の情景が色濃く描かれています。
さらにこの第3集のお勧めは旅ネタ。「小倉船」は名のとおり小倉の船旅、「七度狐」と「矢橋船」はお伊勢詣りの行きと帰りの噺です。「百人坊主」もお伊勢詣りの道中。それぞれ趣向が違って面白いですよ。
この大全集は米朝さん50歳前後の録音なのですが、数多い噺をその噺に応じた演出で描き分け、しかも腹の底から笑わせる力量は面白いのを通り越して、ちょっとこわいくらい。第1集の評で国宝級と書いた所以です。
米朝さんが人間国宝に選ばれた時、米朝さんを茶碗みたいに桐箱に入れて高く売り飛ばそうという弟子のギャグがありました。桐箱には入っていないものの、この全集こそ国宝に値するものです。昭和50年前後の録音が収められていますが、若々しくも古格を感じさせる名演ぞろい。上方落語の豊かな実りが存分に堪能できます。
米朝さんは上方落語を発掘し、考証し、独自の解釈を加えて完成させた。そのような劇的な作業をひとりで成し遂げた人は各界を見て何人もいない、とは司馬遼太郎の評ですが、それを実感する全集でもあります。
第1集の中で私好みの噺を挙げれば、「猫の忠信」「阿弥陀池」「動物園」「米揚げ笊」「狸の賽」といったところでしょうか。
米朝さん十八番の「地獄八景亡者戯」については、平成2年の録音を収めた「特選米朝落語全集」のほうが私は出来が良いと思います。しかし、それはこの「上方落語大全集」の価値を聊かも下げるものではありません。聞き比べを楽しんだうえ、勝手な軍配を上げるのもまたファンの楽しみというものです。
枝雀、吉朝亡き後の上方落語界はどうなるのか、もともと「江戸前の落語ファン」としては、真剣には考えないで、でも気にはなっていた。米朝師匠の長寿を祈るしかないのではないかというような気のさえあることを率直に言わねばならない。
この米朝師匠を除いた5人を「大御所」と呼ぶのは、果たしていかがなものであろうか。古くから軽妙な話術で好きではあったが、心酔できなかった露の五郎さん、若い頃から上方落語を背負うのではないかといわれた染丸さんは、分からんでもないが、又、松之助、文枝、「現」春団治さんは、現時点の上方落語の本流にいる人ではあると信じます。
しかし、「大御所」は、彼らも困るのではないでしょうか?
米朝さんを除いて、大御所といわれて「そのとおりだ」と思ってるとしたら、私は、江戸前の落語の粋とか、洒脱さに好意を寄せる立場から、「何だかなあ」というしかないですね。
この絵本は文句なしに面白いです!
子供の友達が我が家に泊まりに来た時、
みんな興奮して眠れないだろうと思い、
寝る前にこの絵本を読み聞かせてあげたら、もう皆大喜び!
嬉しそうな笑顔が今でも忘れられません。
まともな道へ進めるよう、様々な絵本や教育本が書店に並んでいますが、
この絵本は、そういう細かいことは一旦お休み。
スッキリ笑えるストーリーになっています。
主人公「そうべい」のキャラクター、
彼だからこそ起こる数々のハプニング、
地獄でもマイペースな彼の「生き(死に?)様」は…、
「地獄に落ちるようなことをしてはいけないよ」という人間の道徳を、
一瞬にして覆します。笑を添えて。
ある意味パンクです(笑)
そして、最後のオチ!
笑わずにはいられません。
さらに、独特な文体は、リズムもよく、
読む人にも、聞く人にも心地よい喜びを与えます。
お子さんの元気がなくて、ちょっと心配な時など、
細かく話し合うのも大切ですが、たまには、この絵本を読んであげてみてください。
読み終えた後は、スッキリ楽しい気持ちになるし、
「クヨクヨしてても仕方ないな」と自然に思えてきますよ!
私の毎朝の日課は落語の音読である。これがなかなかいい。落語の口述筆記の本の中から、毎朝どの落語家、どのネタを演るかを選び出すのがまた楽しい。今日は志ん朝でいこうとか、文楽でいこうとか、三年目をやるかとか色々選んでいるだけでも楽しいものだ。その中でもこの米朝師匠のシリーズはお気に入りのレパートリーの一つだ。私は関西出身ではないので、上方落語の味わい深さがなんとも心地いい。書き言葉を音読するのもいいが、やっぱり落語にはかなわない。私が毎朝、落語を音読するようになってからつくづくそう感じた。
【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:生田誠/著 出版社名:ぺりかん社 シリーズ名:なるにはBOOKS 85 発行年月:1996年11月 関連キーワード:ラクゴカ ニ ナル ニワ ナルニワ ブツクス 85 らくごか に なる にわ なるにわ ぶつくす 85、 イクタ,マコト いくた,まこと、 ペリカンシヤ ペリカンシヤ 7612 ぺりかんしや ぺりかんしや 7612 300年以上の歴史をもつ落語は、日本にしかないめずらしい芸能です。その伝統ある落語界にも、女性真打が誕生するなど新しい動きが生まれています。本書では、おなじみの落語家たちの貴重な話を通して、その魅力や素顔を紹介し、さらにこれまであまり語られなかった、落語家になるための道をくわしく解説しています。 1章 ドキュメント 笑いの芸術家(現代の風を感じる古典落語を-柳家小三治さん売れっ子落語家、一カ月ありのまま日記-春風亭昇太さん安住の地をもたない上方落語をささえて-林家染丸さん)2章 落語家の世界(落語の歴史-太古のむかしから、人々は笑いを求めていた落語と古典芸能-ジャンルを越えた交流から生まれた、古くて新しい落語
人間国宝“桂 米朝”昭和の名演100席が遂に復活!永遠の名作「桂米朝 上方落語大全集」を初CD化。●独演会の実況録音による当時の音源をノーカットで デジタル復刻。●本人による解説も当時の原文のまま掲載。●全高座「速記」つき。DISC 1 愛宕山/犬の目/魚の狂句 DISC 2 宿屋仇/厄佛い DISC 3 猫の忠信/くしゃみ講釈DISC 4 阿彌陀池/軽業/動物園 DISC 5 佐々木裁き/米揚げ笊/狸の賽 DISC 6 仔猫/京の茶漬/親子酒 DISC 7 算段の平兵衛/蟇の油/商売根問 DISC 8 どうらんの幸助/明石飛脚〜/〜世帯念佛 DISC 9 鯉舟/足上り/いもりの黒焼 DISC 10 地獄八景亡者戯 ※第1期から第4期まで全タイトルをお買い上げいた だいた方全員に特典CDプレゼント。 お買い上げのCDの帯裏をご覧ください。※2006年6月28日発売