以前、浅井先生の講演会を聞きに行ったことがあり、その後の懇親会で接し、考え方にブレがなく一本スジが通っている生真面目な人柄を感じとりました。
本書は、そんな国際政治学の専門家が分析した世界ランキングデータに基づき、分かり易く講評したものです。
たまには日本という国をグローバルな見地から客観的に見てみるのもいいかもしれません。
データというものは、うわべだけで解釈し一喜一憂するのではなく、しっかりとした目で見据えることが大切です。
本書は、こういうデータが出てきた理由はこういった経験則によるものだという事例解説に留めるだけでなく、日本の姿や気づいていなかった結果を知らせると共に、「課題のあるところは真摯に受け止めなさい」、「心配なところはそんなに気にしなくても大丈夫ですよ」と言っている感じです。
「がんばれ!ニッポン!」と応援している本です。
日本全国から将棋の天才が集まって、さらにその中で勝ち残った超エリートがプロ棋士になる。名人を頂点とするヒエラルキーで、20名程度のトップ棋士になれるのは、そのなかのほんのわずかにすぎない。また、棋士のタイプもいろいろで、20代後半にピークがきてどんどん弱くなる者、じわじわ強くなる者、ある棋戦だけミョーに強い人、ここ一番の勝負に必ず勝つ人負ける人など。
その名人を頂点とする順位戦は在籍クラスによって給料が違ってくる最重要の棋戦で、生活を賭けて他にもまして全力を傾けて戦う場だ。その場で先崎八段がどう戦ってA級昇格に至ったか、その時々の胸のうちを正直に告白して綴る実戦集がこの本だ。「○○対局集」の類は将棋の上級者には参考になっても読み物としての面白さに欠けるきらいがあるが、本書はそんなことはない。師匠の「米長の将棋」に匹敵する、と言っておこう。
順位戦でさまざまなドラマを生んだ先崎学の自戦記20局を一気に書き下ろし!順位戦ならではの悲喜交々を先崎独特の軽妙なタッチで描きつつ自らの対局も解説した意欲作!ちょと変わった自戦記なので、棋力を問わず楽しめます。先崎学著日本将棋連盟発行